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寝ている間にできる視力矯正法「オルソケラトロジー」とは?

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近視矯正法の選択肢の一つとして

オルソケラトロジー のメイン画像

ハードコンタクトレンズで、角膜の屈折を変化させて近視を矯正!

寝ている間にできる視力矯正法として、子どもにも普及が予想されているオルソケラトロジー。

オルソケラトロジーは、就寝中に特殊なデザインのハードコンタクトレンズを装用することで、角膜の屈折を変化させて近視を矯正し、日中はレンズを外して裸眼で過ごすことができる新しい視力矯正法です。「ナイトコンタクト」とも呼ばれ、起床してレンズを外しても角膜の形が維持されている間は裸眼視力が回復しているため、日中はメガネやコンタクトレンズを使わない状態で生活できます。

オルソケラトロジーの視力矯正の仕組み

日本での登場は約9年前

オルソケラトロジーは米国で1960年代に開発が始まり、2002年にオルソケラトロジーレンズがFDA(米国食品医薬品局)より承認されています。現在では世界各国で近視治療に活用されているのです。

日本での登場は約9年前の2009年。コンタクトレンズ製造の(株)アルファコーポレーションが、2009年5月に日本で初めてのオルソケラトロジーレンズ「オルソ-K®」の認可を取得。1年間にわたる国内の臨床試験で、近視矯正の有効性と安全性を評価され、厚生労働省の認可を取得したのです。この「オルソ-K®」は、認定を受けた眼科専門医のみでの取り扱いとなり、2009年8月から治療を開始しているようです。

厚生労働省の認可を取得するための臨床試験では、装用開始時に約0.2であった裸眼視力が翌日より向上、約2週間で約1.0の視力で安定し、その後は1.0以上の視力が維持されたそうです。

ただ、本来の視力が回復するわけではありません。レンズを外すと少しずつ元の角膜形状に戻るため、視力も元に戻ってしまいます。そのため、毎晩継続して装着する必要がある人もいれば、1週間に2~3回の装用だけで安定した視力を得られる人もいます。

ちなみに、矯正視力は通常は終日持続するとか。使用する人の近視度数や年齢によっては、2~3日持続する人も。

昨年2017年の12月、これまで未成年にはオルソケラトロジーレンズの使用を推奨していなかった日本コンタクトレンズ学会が、「慎重処方」を条件にガイドラインで正式に未成年の使用を認めています。これにより、ますますオルソケラトロジーが普及していくだろうとみられているのです。

オルソケラトロジーの治療費は?

オルソケラトロジーを受けられる裸眼視力はどのくらいまで対応できるのでしょうか。裸眼視力0.5~0.05(矯正度数-1.0D~-4.0D)程度であれば治療の対象となります。また軽度の乱視の方も治療可能です。

治療費は、保険が利かず、レンズ代を含めて一般的に、10万円~20万円程度(診察料込)です。3年ごとに10万円程度かかります。また、オルソケラトロジー開始後は定期検査が必要となります。定期検査の内容・頻度は眼科によって異なります。

多くの眼科では、適用検査代(5,000円程度)のみで1日~1週間の装用体験を行っているそうです

費用やシステムは眼科により異なりますので、詳しくはお近くの眼科に問い合わせる必要があります。

オルソケラトロジーに不向きな人は、近視度数の強い人や乱視が強い人で、矯正効果が出にくいことがあるためです。また、近視度数や角膜の形状によって、満足な視力が得られない場合もあるそうです。

近視の進行が抑えられる効果が期待されている?

子どものオルソケラトロジー治療のメリットは、日中の視力矯正だけではないそうです。「近視の進行が抑えられる」効果が期待されているのです。ある報告では、オルソケラトロジーレンズ使用とメガネ使用の子供43人を対象に近視の進行度を比較したところ、オルソケラトロジーレンズの子どもの方が近視につながる眼軸長(眼球の奥行き)の伸びが3割ほど抑制できたといいます。

普通のコンタクトレンズやメガネで近視を矯正した場合、真ん中の部分は網膜の上にピントがあっていても、真ん中ではない周辺の網膜像は遠視気味にピントがずれており、この周辺のピントのずれが眼軸(眼球の奥行き)を伸ばす方向に作用すると考えられています。それが近視の進行につながると思われているのです。オルソケラトロジーレンズで矯正した場合は、この周辺網膜のピントのずれが起きにくいため、眼軸を引き伸ばす刺激とならず、その結果、近視の進行を抑制すると考えられているのです。

オルソケラトロジーには、副作用があるのか?

ハードコンタクトレンズと同様の副作用が発生する可能性があります。眼科専門医の指示に従い、正しいお手入れ(ケア)をすることが重要です。一般的なハードコンタクトレンズと同様、レンズを外した後に洗浄してから保存します。ケアを行わないと合併症を引き起こす可能性が高くなり、医師の指導のもと十分なケアを行うことが重要。レンズをしっかり洗浄することはもちろん、装用して目がゴロゴロしたら使用を中止し、就寝中に装着して翌朝には必ず外さなければなりません。使用法を守らないと、角膜に傷がつき、重い角膜感染症を患う危険もあるのです。角膜は厚さ約0.5 mmの透明な組織で、俗に「黒目」と呼ばれています。その角膜に病原性を持った微生物が付着し繁殖した状態を角膜感染症と呼びます。

日本コンタクトレンズ学会の「オルソケラトロジーガイドライン(第2版)」では
「適応年齢を原則20歳以上とするものとし、未成年者への処方に対しては慎重処方とした」

としており、未成年者のオルソケラトロジー治療はよくよく考えることが必要です。

また、「未成年者への処方においては、装用者の理解力、成熟度に応じた説明を行い、本人からインフォームド・アセントを得るとともに、適切な装用を行うために保護者の徹底した管理と協力が必須になることを説明したうえで保護者からインフォームド・コンセントを得ることが必要である。」とあります。

インフォームド・コンセントとは
小児患者の治療に際して、医師が保護者へ診療の目的や内容を十分に説明し、同意を得ることだけでなく、当事者の子どもに対しても治療に関する説明および同意取得を行うこと。

「オルソケラトロジーガイドライン(第2版)」の内容は下記をクリック。
http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/orthokeratology_2edition.jsp

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