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視力と認知症。視力が落ちると認知症の原因に

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認知症と視力の関係

認知症のイラスト

『見える』ことは、認知機能だけでなく、QOL(生活の質)にも大きな影響

日本の平均寿命は、2016年(平成28年)では、男性80.98歳、女性87.14歳でいずれも過去最高を更新中です。今後とも、男女の平均寿命は延びることが予想されていますが、そのいっぽうで、認知症患者数も増加しています。

65歳以上の高齢者の認知症患者数の将来推計についてみると、2012年(平成24)は認知症患者数が462万人で、65歳以上の高齢者の7人に1人だったのが、2025年(平成37)には約700万人、5人に1人になると見込まれているのです(「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」より)。

長生きしても、認知症になったのでは……と、考え込んでしまいます。

認知症とは、正常に働いていた脳の機能が低下し、記憶や思考への影響がみられる病気です。初期は、加齢による単なる物忘れに見えることが多いでしょう。しかし、憂うつ、外出をいやがる、気力がなくなった、被害妄想がある、話が通じなくなった、外出すると迷子になる、お金の勘定ができなくなったなどのサインが出てきます。

近年、白内障などによる視力の低下が、記憶や理解、学習などの認知機能に影響を及ぼす可能性について、研究が進められています。

目は重要な感覚器で、脳に送られる情報の80%以上は眼を通して入ってくるといわれています。視力が低下して目からの情報が減れば、脳に送られる情報も減少します。見えにくい状態をそのままにしておけば、脳の働きはおのずと低下することが考えられるのです。

また、ものが見えにくくなることで、活動量が減ったり、閉じこもりがちになって、人とのコミュニケーションが減ったりすることも、認知機能の低下につながる可能性が考えられています。

これは臨床研究によって明らかになりつつあります。奈良県立医科大学の眼科学教室が12年から県内の高齢者約3千人を対象におこなっている大規模疫学調査「藤原京アイスタディ」もそのひとつです。

この調査の目的は、自分で歩くことができる65歳以上の男女に健康診断を実施し、さまざまな項目の検査結果から「元気な高齢者の秘訣」を探ること。視力などの眼科健診と、「MMSE」という認知機能検査の結果を解析し、関連を調べました。MMSEは、数値が小さくなるほど認知機能が低いと判定されます。

《MMSEとは》Mini Mental State Examination(ミニメンタルステート検査)の略で、米国のフォルスタイン夫妻が1975年に考案した世界で最も有名な知能検査だといわれています。
このMMSEは、アルツハイマー型認知症などの疑いがある被験者のためにつくられた簡便な検査方法で、被験者に対し口頭による質問形式(各質問に点数があり、30点満点で判定)で行われます。

白内障手術をして視力が回復したら、元気に歩き始めた例も

その調査結果で、視力のいい人のほうが明らかに認知機能は高く保たれていた、といいます。また検査を受けた人の中には、MMSEが認知症レベルまで下がっている人も約6%含まれていて、視力の悪い人はいい人の約2倍、認知症の発症リスクが高いこともわかった、そうです。また、視力の低下により、引きこもりがちになってほとんど寝たきりのような生活をしていた人が、白内障などの手術をして視力が回復したら元気に歩き始めた例も出ています。

『見える』ことは、認知機能だけでなく、人の意識やQOL(生活の質)にも大きな影響を与えるようなのです。

また、筑波大学では、白内障の手術を受けた55~93歳の88人を対象に、手術前と手術2カ月後に「見えやすさ」と「認知機能」の変化について調査しています。その結果、手術後の視力改善によりものが見えやすくなり、認知機能の改善したそうです。ただし、筑波大学の調査では、対象者に「すでに認知症を発症している人」は含まれておらず、認知症を発症した後に白内障の手術をしても、認知症が治癒することはないとされています。

加齢とともに老眼や白内障、飛蚊症、加齢黄斑変性などの目の病気で視力は低下していくが、「年だから見えなくても仕方ない」とあきらめていては長い人生、後悔することに。少しでも視力低下を防ぐ、遅らせる工夫をして、ボケ知らずの人生を送りたいものです。

認知症イメージ

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